銀の蔦 2株目

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zoom RSS 恐竜博2016@科博

<<   作成日時 : 2016/04/04 22:42  

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上野の国立科学博物館で開催されている恐竜博へ行ってきました。
今回は日曜日に行ってきたため非常に混んでいましたが、なかなかに見どころの多い展示でした。
特に目玉になっているのは肉食恐竜・スピノサウルスの新復元図。
研究自体は2014年に発表されたものですが、これまでの説を大きく覆す復元図でした。

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まずは恐竜時代黎明期に登場したアシリサウルス・エオドロマエウス・エオラプトルから。
この内アシリサウルスは形態は殆ど恐竜といっても差し支えありませんが、骨盤と足関節の接合部が貫通していないため、"まだ"恐竜ではない生物のようです。

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エオドロマエウスとエオラプトルはそれぞれ初期の竜脚類・獣脚類にあたります。
形態がどちらも獣脚類のように見えるのは、進化上で分岐した時期が近いためでしょうか。
ちなみに"エオ(eo)"とは"暁"、"夜明け"の意味で、生息していた時期にふさわしい名前が与えられています。

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続いては恐竜から鳥へ変わる過程で重要な化石です。
ミクロラプトルは色々と複雑な経緯で新種認定された恐竜ですが、後脚にも羽毛があり計4枚の翼で空を飛んでいたのではないかと考えられています。
ミクロラプトルは羽毛こそありますが、"まだ"恐竜に位置付けられています。
孔子鳥は尾の長さの異なる2種の化石が展示されていましたが、恐らくは性差による違いと思われます。
クジャクなどのアピール目的でしょうか。

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こちらのイーは最近流行りの羽毛恐竜に反するような、皮膜で空を飛んでいた恐竜です。
皮膜で飛ぶ動物といえば翼竜やコウモリなど多くの生物に見られますが、鳥類にニッチを奪われている辺りを鑑みるに、性能的には劣るものだったのではないかと思われます。

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今回の目玉であるスピノサウルスの全身骨格。
隣のティラノサウルスと比べても一回り程大きく、かなりの迫力があります。
とはいえ、体格としてはスピノサウルスの方が全体的に華奢なので直接戦ったとすればティラノサウルスの圧勝と思われます。
(時代・生息域が異なるため、遭遇することはありませんでしたが…)

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スピノサウルスの鼻先には小さな穴がいくつも開いており、水圧などを感知する器官になっていたようです。
歯の形状も現生の魚食性動物に似た"突き刺す"様な形状になっています。

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四肢の形状はこれまでの復元よりも前足が丈夫に、後足が貧弱になっています。
このことから、非常に珍しい四足歩行の獣脚類である可能性が生まれてきました。
後脚の指は指の間隔が開いており、水かきがついていたのでは、とも解説されています。

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スピノサウルスといえば背中の帆!といってもいい程に、全体のシルエットを特徴づけています。
スピノサウルスという名前そのものも、帆の骨格から"棘トカゲ"の意味を持っています。
より古い時代のディメトロドンやエダフォサウルスのように体温調節の役割をしていたと考えられているようですが、帆の骨格に血管が通っていた痕跡が見つかっていないそうです。

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今回の研究を反映した復元図が3点展示されていましたが、半水棲生物としての特徴を前面に押し出した構図となっています。
写真左側の復元図がとても素晴らしい構図だったので、思わずポストカードを買ってしまいました。

ちなみにこのスピノサウルスは発見から研究に至るまで、かなりの紆余曲折を経ています。
スピノサウルスの研究史や復元図の変遷はこちらで詳しく解説されています。
http://dinosaur-fan.net/naruhodo/tamura-n/20

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スピノサウルスの横に吊るされているのは、発見された中で最大のシーラカンス・マウソニア。
まるでスピノサウルスの餌にされていたかのような展示場所ですが、海水魚であったため、淡水域に住んでいたとされるスピノサウルスが捕食する機会はなかったものと思われます。
吊るされているので大きさが分かりにくいところですが、こちらのブログで人間と大きさを対比させたイラストが掲載されています。

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最後のエリアではクライヴ・コイ氏による化石クリーニングの実演がされていました。
非常に細かい作業で、顕微鏡を見ながら作業をされていました。
その繊細さたるや、デンタルピックで少しずつ不要な土を取り除いていく作業…これが全身骨格になるとどれほどの根気が必要になるのか、想像もできません。

公式サイト:http://www.dino2016.jp/
開催期間:2016/03/08-06/12
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ショップのティラノサウルスが若干ふさふさしているのは羽毛恐竜としての特徴を反映したものでしょうか。

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