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みんなの「博物館・美術館」ブログ


恐竜博2016@科博

2016/04/04 22:42
上野の国立科学博物館で開催されている恐竜博へ行ってきました。
今回は日曜日に行ってきたため非常に混んでいましたが、なかなかに見どころの多い展示でした。
特に目玉になっているのは肉食恐竜・スピノサウルスの新復元図。
研究自体は2014年に発表されたものですが、これまでの説を大きく覆す復元図でした。

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まずは恐竜時代黎明期に登場したアシリサウルス・エオドロマエウス・エオラプトルから。
この内アシリサウルスは形態は殆ど恐竜といっても差し支えありませんが、骨盤と足関節の接合部が貫通していないため、"まだ"恐竜ではない生物のようです。

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エオドロマエウスとエオラプトルはそれぞれ初期の竜脚類・獣脚類にあたります。
形態がどちらも獣脚類のように見えるのは、進化上で分岐した時期が近いためでしょうか。
ちなみに"エオ(eo)"とは"暁"、"夜明け"の意味で、生息していた時期にふさわしい名前が与えられています。

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続いては恐竜から鳥へ変わる過程で重要な化石です。
ミクロラプトルは色々と複雑な経緯で新種認定された恐竜ですが、後脚にも羽毛があり計4枚の翼で空を飛んでいたのではないかと考えられています。
ミクロラプトルは羽毛こそありますが、"まだ"恐竜に位置付けられています。
孔子鳥は尾の長さの異なる2種の化石が展示されていましたが、恐らくは性差による違いと思われます。
クジャクなどのアピール目的でしょうか。

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こちらのイーは最近流行りの羽毛恐竜に反するような、皮膜で空を飛んでいた恐竜です。
皮膜で飛ぶ動物といえば翼竜やコウモリなど多くの生物に見られますが、鳥類にニッチを奪われている辺りを鑑みるに、性能的には劣るものだったのではないかと思われます。

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今回の目玉であるスピノサウルスの全身骨格。
隣のティラノサウルスと比べても一回り程大きく、かなりの迫力があります。
とはいえ、体格としてはスピノサウルスの方が全体的に華奢なので直接戦ったとすればティラノサウルスの圧勝と思われます。
(時代・生息域が異なるため、遭遇することはありませんでしたが…)

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スピノサウルスの鼻先には小さな穴がいくつも開いており、水圧などを感知する器官になっていたようです。
歯の形状も現生の魚食性動物に似た"突き刺す"様な形状になっています。

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四肢の形状はこれまでの復元よりも前足が丈夫に、後足が貧弱になっています。
このことから、非常に珍しい四足歩行の獣脚類である可能性が生まれてきました。
後脚の指は指の間隔が開いており、水かきがついていたのでは、とも解説されています。

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スピノサウルスといえば背中の帆!といってもいい程に、全体のシルエットを特徴づけています。
スピノサウルスという名前そのものも、帆の骨格から"棘トカゲ"の意味を持っています。
より古い時代のディメトロドンやエダフォサウルスのように体温調節の役割をしていたと考えられているようですが、帆の骨格に血管が通っていた痕跡が見つかっていないそうです。

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今回の研究を反映した復元図が3点展示されていましたが、半水棲生物としての特徴を前面に押し出した構図となっています。
写真左側の復元図がとても素晴らしい構図だったので、思わずポストカードを買ってしまいました。

ちなみにこのスピノサウルスは発見から研究に至るまで、かなりの紆余曲折を経ています。
スピノサウルスの研究史や復元図の変遷はこちらで詳しく解説されています。
http://dinosaur-fan.net/naruhodo/tamura-n/20

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スピノサウルスの横に吊るされているのは、発見された中で最大のシーラカンス・マウソニア。
まるでスピノサウルスの餌にされていたかのような展示場所ですが、海水魚であったため、淡水域に住んでいたとされるスピノサウルスが捕食する機会はなかったものと思われます。
吊るされているので大きさが分かりにくいところですが、こちらのブログで人間と大きさを対比させたイラストが掲載されています。

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最後のエリアではクライヴ・コイ氏による化石クリーニングの実演がされていました。
非常に細かい作業で、顕微鏡を見ながら作業をされていました。
その繊細さたるや、デンタルピックで少しずつ不要な土を取り除いていく作業…これが全身骨格になるとどれほどの根気が必要になるのか、想像もできません。

公式サイト:http://www.dino2016.jp/
開催期間:2016/03/08-06/12
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ショップのティラノサウルスが若干ふさふさしているのは羽毛恐竜としての特徴を反映したものでしょうか。
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世界遺産キュー王立植物園所蔵 イングリッシュ・ガーデン 英国に集う花々

2016/03/06 22:32
新橋のパナソニック汐留ミュージアムで面白そうな展示がされているとの情報がYouTubeのチャンネルで流れていたので行ってきました。






今までもボタニカルアートの展示は何度か行っていましたが、今回はイギリスのキュー王立植物園が所蔵されている絵画という事で、何人もの画家による作品が展示されています。
同じ画家の手によるシリーズや、画家の作風の違いを見比べられるのは滅多にないので、植物画に興味のある方には是非とも見に行っていただきたいところです。

今回の展示では絵画以外にも、植物をモチーフとしたスタンドや衣服、食器など、博物画とは違った『アート』らしい作品が展示されています。
ウェッジウッドの名前は私でも聞いたことがありますが、ダーウィンの親族が創業したというのは初めて知りました。

公式:http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/16/160116/index.html
開催期間:2016/1/16-2016/3/21

お隣の旧新橋停車場では駅弁の歴史についての展示がされていたので、こちらも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
陶器製の弁当容器や蓋が茶碗になっている急須など、今では見られないパッケージが色々と展示されています。
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メガ恐竜展2015@幕張メッセ

2015/08/08 22:55
夏の化石展示第二弾、ということで幕張メッセで開催されているメガ恐竜展へ行ってきました。
今回の展示は竜脚類を中心に、巨大な古生物に焦点が当てられています。
メインの展示はスペインで発見されたトゥリアサウルスですが、最近になって復活したブロントサウルスも、古くからの恐竜ファンには興味深いのではないでしょうか。

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まずは巨大生物のダイジェスト的な展示から。
ブラキオサウルスの復元ロボットや各時代の巨大生物が展示されています。

2枚目の写真は史上最大の生物と思われるアンフィコエリアスの椎骨。
椎骨だけで人間の身長を軽く超える大きさで、全長にすれば60メートル越えとも言われますが、実はこれだけしか見つかっていないという幻の恐竜でもあります。

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お次のエリアは太古の水棲生物を展示しています。
海から川、魚からワニまで様々な生き物が登場します。

初っ端から展示されているのはショニサウルスの頭骨。
全身を含めると21メートルにも達するそうです。
後ろにちらりと見えているのは古代クジラのバシロサウルス。
発見当時は爬虫類と思われていたために『サウルス』と名付けられました。

一番下のマチカネワニは日本で発見された大型のワニです。
生息年代は恐竜の時代よりも遥かに後で、ナウマンゾウと同じ時代になるようです。
日本神話に登場した豊玉姫(=ワニの化身)にちなんで、トヨタマヒメイア・マチカネンシスという学名が与えられました。

このエリアではカンブリア紀お馴染みのアノマロカリスも展示されていましたが、お隣で見ていた方が子供に「サソリだよ! 刺されるよ!」と話していたのが印象に残っています。
アノマロカリスは有名…そんなふうに考えていた時期が私にもありました……

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水棲生物のエリアを過ぎるといよいよ恐竜のエリアへ。
比較的小さめの竜脚類が多い様な…と思いましたが、その多くが亜成体で、まだまだこれから大きくなる段階です。

一方で、大きくなってもミニマムサイズという竜脚類も展示されています。
展示されていたエウロパサウルスは幼体ですが、成長しても全長6メートル程度と、他の竜脚類に比べるとはるかに小さい体躯をしています。
大陸から離れた島に生息していたらしく、島嶼化の影響で小さく進化したものと思われます。

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子供の頃の恐竜図鑑といえば、水辺のブロントサウルスがお馴染みでしたが、いつの頃からか名前すら話題に上ることがなくなりました。
というのも、ブロントサウルスの化石がアパトサウルス+カマラサウルスの頭骨を組み合わせたキメラ生物であり、そもそも存在すらしなかったことになっていました。
ところが、今年の4月になってブロントサウルスがアパトサウルスとは別種であったとの説が学会に発表されました。

http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/040900039/

ちなみにブロントサウルスの名前は『雷の竜』という意味があり、まさに『カミナリ竜』の代名詞とも言うべき恐竜です。
竜脚類が水辺で暮らしていたとする説は現在では否定されていますが、それでもブロントサウルスの復活は恐竜界隈で大きなニュースではないでしょうか。

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今回の展示で最大の見どころとなるトゥリアサウルス。
大人の背丈でも肘までしか届かないほどの大きさです。
発掘地はスペインやポルトガルといったイベリア半島で、現在発見されている中ではヨーロッパ最大の大きさを誇っています。
残念ながら全身骨格ではありませんが、それでもかなりの迫力があります。

今回の展示では単純に大きな古生物の展示にとどまらず、どうして恐竜が大きくなれたかという研究についても触れられています。
また、ブロントサウルスの復活は発表されてから僅か3ヶ月という事もあり、まさに最新研究というにふさわしいニュースでした。
開催期間は8月末までなので、この機会にぜひ行ってみてはいかがでしょう?
(平日の朝一なら、先着300名にアンモナイトのプレゼントも!)

公式:http://mega2015.jp/
開催期間:2015/07/18-08/30

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残念、『2つの梁』はディプロドクスだ…
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生命大躍進展

2015/07/19 00:09
国立科学博物館で開催中の生命大躍進展へ行ってきました。
夏休みが近くなると恐竜や化石の展示が多くなりますね。
サブタイトルは「脊椎動物のたどった道」ながら、ポスターに大きく描かれている節足動物…

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カンブリア紀から、ウィワクシアとオパビニア。
昔放映していたNHKのシリーズ(宇宙飛行士の毛利衛さんが出演されていました)で、バージェス頁岩で発見されたの生物群として登場していました。
カンブリア紀の生物は生存していたら水族館で人気者になれる素質を秘めていると思うのですが如何でしょう?

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同じくバージェス動物群からは、当時最大の肉食生物と思われるアノマロカリスの化石。
発見当初は触手→エビ、口→クラゲ、胴体→ナマコとされていたのは有名なエピソードです。
恐らくは節足動物に属するようですが、有爪動物(カギムシ類)に属する可能性もあり、今後の研究が待たれます。

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シルル紀に入っても、まだまだ生物は海中で進化を続けています。
スキフォクリニテスはシルル紀の生物ですが、ウミユリ自体はカンブリア紀から登場しました。
アクチラムスは節足動物としては史上最大となるウミサソリの一種です。
写真では見切れていますが、特徴的なハサミも化石として残っていました。

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シルル紀から明確な「脊椎動物」として魚類が登場しました。
その原型となる脊索動物はカンブリア紀から登場していましたが、照明で化石が真っ白になっていたので写真は割愛です。
デボン紀に登場した板皮類の中でも特に巨大な進化を遂げたダンクルオステウスは古代生物でも特に凶悪な面構えをしています。
そのインパクトから、古代の巨大生物としては毎回登場している気がします。

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デボン紀末からはいよいよ脊椎動物が陸上にあがり始めます。
私が学校で習ったときには最初の陸上脊椎動物としてイクチオステガが挙げられていましたが、四肢動物としてはより古い形態を持つものが何種も発見されているようです。
写真のスクレロケファルスは、より時代の下ったペルム紀の生物です。

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哺乳類型爬虫類とも言われる単弓類の時代を経て、恐竜の時代へ。
ディメトロドンなどの単弓類は恐竜扱いされることの多い種もいますが、実はこの中から哺乳類が発生しています。
恐竜のエリアは本展示の目玉としては扱われていないので、お子様方はあまり燃えなかった御様子。

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単弓類から哺乳類が生まれ、更に胎盤を持つようになった時期はジュラ紀――まさに恐竜の絶頂期でした。
小型恐竜であれば捕食する程度の哺乳類はいたようですが、まだまだ小型の哺乳類が大半を占めていたようです。
このネズミの様な形態を持つジュラマイアは現在判明している最古の有胎盤類であり、2011年に中国で発見されました。

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恐竜の絶滅後、空白となったニッチを埋める様に、哺乳類が爆発的な進化を遂げました。
実はコウモリもすでにこの時代に登場しています。
ヒエノドンは肉歯目という肉食哺乳類のグループに属していましたが、オオカミやネコといった食肉目との生存競争に負けて絶滅しました。
また哺乳類の一派、霊長類からは猿人や原人、その他様々な人類が生まれていきます。

特設ページ:http://www.seimei-ten.jp/
開催期間:2015/07/07-10/04

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ちょうど植物画コンクールの入賞作が展示されていたので見てきました。
いずれも入賞しただけあって、素晴らしい仕上がりの作品ばかりです。
特に小学生の部で公開されていたヨウシュヤマゴボウは特徴をとらえていて、植物に詳しくない私でも図鑑で見覚えがあると分かるほどでした。
残り期間はごくごくわずかですが、ボタニカルアート好きは是非に。

第31回植物画コンクール:http://www.kahaku.go.jp/event/2015/06botanical/
開催期間:2015/06/27-07/20





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大アマゾン展@科博

2015/06/01 18:15
国立科学博物館で開催されている大アマゾン展へ行ってきました。

アマゾンとは南米の北半分に広がる広大なジャングルであり、アマゾン川は世界最大の流域面積を誇っています。
その広さ、深さから毎年何らかの新種発見が報じられる、まさに秘境の地としてふさわしい地域といえるでしょう。

展示場内は分類ごとにいくつものエリアに分かれ、剥製や標本が数多く展示されています。
剥製の数が多いだけに、独特の獣臭さ?があるので、行こうという方はご注意を。

<化石エリア>
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白亜紀の海に生息していたクラドキクルス。
1mを超える大きな魚体です。

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アンハングエラは歯の形から魚食性の翼竜であったと考えられています。
また、嘴の先端は鶏冠の様に上下に張り出しており、非常に特徴のある翼竜といえます。

<哺乳類エリア>
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アメリカ大陸はユーラシア大陸から離れて久しいため、哺乳類も独特の進化を遂げています。
アリクイをはじめとする異節上目には立ち上がった時に腰の骨をロックするような機構が備わり、二足時の安定性を向上させています。
また、南米の猿は広鼻下目に分類され、独立したグループを形成しています。

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ジャガーやピューマといった食肉目は氷河期にアラスカ経由で広がっていったものと思われます。
ちなみに見分けのつきにくいジャガーとヒョウですが、ジャガーの模様が花弁+花芯、ヒョウの模様が花弁のみという違いがあります。
胴体の模様は特に顕著に違いが見て取れます。

<鳥類エリア>
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南米の鳥類には色鮮やかな羽根を持つものが多く存在します。
その際筆頭となるのはコンゴウインコの仲間でしょうか。
オオハシの仲間は東南アジアに生息するサイチョウに似ていますが、系統的にはかなり離れています。
特徴的な嘴は最近の研究でラジエーターの役割を果たすことが分かっています。

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地味な外観ですが、その特徴から一部で名高いツメバケイ。
雛の時分に限られるとはいえ、現生の鳥類でこの種のみが翼に爪を持っています。
尚、この爪は恐竜から派生した時の名残ではなく、ツメバケイが新しく獲得した形質であるようです。

<両生類・爬虫類エリア>
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カピバラやワニのみならず、人間すら丸呑みにする程の巨体を持つオオアナコンダ。
長さもさることながら、大人の胴ほどもありそうな太さを持つ最大級の爬虫類です。
会場で流れている映像では湿地帯でオオアナコンダを捕獲する様子が公開されています。

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毒を持つ両生類としてはまさに再筆頭。
吹き矢の毒に使われるのは表皮から分泌される粘液だけなので、必要量を採取した後のヤドクガエルは生きたまま逃がされています。

<昆虫エリア>
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昆虫エリアでは鱗翅目の標本が大半を占めています。
スカシジャノメやモルフォチョウはテクノロジーの分野でも注目され、スカシジャノメは透明かつ低反射率の翅を、モルフォチョウは角度によって色の変わる構造色の翅を持っています。

<水棲エリア>
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世界最大の淡水魚、ピラルクー。
舌に骨が通っているという独特の特徴を持ち、観賞魚として有名なアロワナの仲間でもあります。

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ナマズやピラニアもアマゾンを代表する魚類です。
ピラニアが凶悪な面構えの割に臆病な魚というのは割と広まっていますが、代わりにナマズ目のカンディルがその獰猛さゆえに恐ろしい生物として広まっています。

<文化エリア>
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最後の文化エリアでは先住民の使用している装飾品が多く展示されています。
樹皮布はイチジクの内皮を剥いで様々な模様を描いています。

大アマゾン展特設ページ:http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/special/2015/amazon/
開催期間:2015/03/14-2015/06/14


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小林路子の菌類画 きのこ・イロ・イロ@吉祥寺美術館

2015/05/16 00:07
近所の画材店に貼られていたポスターを見て行ってきました。
年初にバンクスの花譜展に行ってきましたが、今回の展示はキノコ限定の展示です。

キノコの絵を描かれた小林路子氏は1986年にキノコの挿絵を請け負って以来その魅力に取りつかれ、数多くのキノコ画を手がけられています。
展示品の中には、小林氏が野外で見つけたキノコのラフスケッチやその日の気候を記載した手帳やスクラッチボードで描かれたキノコなどがあり、メインの菌類画以外にも興味深いものが展示されています。
小林氏ご自身の菌類切手のコレクションも一部公開されていますが、日本ではたったの一種類しか存在しないのだとか。
日本ではそれなりにキノコが身近であるだけに、これは些か意外でした。

展示されている絵は70店にも及びますが、その中でも傘の裏がスポンジ状になっている「イグチ」という種類のキノコは何点も描かれていて、小林氏の特に好みの種類ではないかと思われるところです。

キノコの中にはアミガサタケツチグリの様に特異な形のキノコが多くあり、今回もそれらの絵は公開されています。
今回初めて知った変わり種としては、その名もずばり「カニノツメ」というキノコ。
個体差はありますが、モノによっては鍋の具材として入っていても全く違和感のない形をしています。

その他、シイタケやエノキといった食卓でお馴染みのキノコは栽培されたものではなく、自生したものが描かれています。
特にエノキは白くてヒョロヒョロの姿とは全く異なり、むしろナメコを思わせるような姿でした。

開催期間間際で訪れたため、ベニテングダケなどの有名どころはポストカードが売り切れていたのは残念なところです。

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小林路子の菌類画特設ページ:http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/exhibitioninfo/2015/02/post-128.html
開催期間:2015/04/04-05/17
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バンクス花譜集展

2015/01/08 21:00
昨年末から渋谷Bunkamuraで開催されているバンクス花譜集展へ行ってきました。
夏頃から駅構内でポスターが貼り出されていましたが、実際の開催期間は12月からということで半年近く待たされましたが、それだけの甲斐はある展示でした。

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『バンクス花譜集』とは、ジョゼフ・バンクスがキャプテンクックの世界一周の航海に際して採取した様々な植物を図譜として編纂したものです。
とはいえ、花譜集として完成したのは1980年代というごく最近の事であり、航海が始まった1768年から200年以上経ってからの事でした。

今回展示されている作品は航海中に寄港した太平洋のソサエティアイランド諸島〜オセアニア〜ジャワ島の各地に生息している様々な植物の銅版画が中心となります。
版画に記載されている植物名は全て学名表記なので素人目には全く分かりませんが、併記されている解説中でマメ科、ラン科などが記載されています。

この解説中にはその植物がどのような用途で使われているか、史前帰化植物の可能性があるとか、興味深い内容が書かれています。
面白かったのはブラキュグロッティス・レパンダの解説で、その葉はトイレットペーパーの代用として使われた植物であり、「藪の住人の友」とも呼ばれています。
日本にはママコノシリヌグイなるトイレットペーパーの代用には向かない名前の植物がありますが、それとはまさに正反対の通称といえるでしょう。

また植物の銅版画のみでなく、各地の民俗資料も展示されています。
ソサエティアイランド諸島の展示では酩酊作用のあるカヴァの根や飲料にするための鉢、オーストラリアの展示ではアボリジニの狩猟器具として有名なブーメラン(の巨大なもの)など、或いはバンクスらが乗っていたエンデバー号で使用されていた器具などが展示品として置かれています。






バンクス花譜集展特設ページ:http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/14_banks/index.html
開催期間:2014/12/23-2015/03/01

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もう少し見栄えのいいデンドロビウムのポストカードがあれば、と。
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日本国宝展@トーハク

2014/10/24 08:21
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現在国立博物館で開催されている「日本国宝展」へ行ってきました。
国宝展といえど平日の朝一であれば…という思惑も空しく、開館直後からかなりの人数が博物館を訪れていました。

展示物は神社仏閣に伝わる品物が中心となり、古代から近世にかけての信仰にまつわる国宝が多く出品されています。
なので、鎧や刀剣といったものに興味がある方には些か物足りないものと思われます。
主に仏教関係の絵画や木像が中心ですが、縄文時代の土偶など、神道の前身となるアニミズム的なものも展示されています。
他には建築物である「元興寺極楽坊五重小塔」も実物そのままに展示されています。

今回は正倉院に保管されていた品物も多く展示されていますが、そちらが目当ての方は期限が11/3までとなっているのでお気を付けください。
教科書などで非常に有名な「楓蘇芳染螺鈿槽琵琶」は初めて見るものでしたが、螺鈿の細工がとても素晴らしいものでした。






期間:10/15〜12/7
国立博物館特別展示:http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1648
国立博物館公式ブログ:http://www.tnm.jp/modules/rblog/index.php/1/category/59/
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日本SF展

2014/07/27 22:04
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近所の世田谷文学館にて開催されていた日本SF展へ行ってきました。
SF小説のみならず、鉄腕アトムやウルトラマン、更には邦訳されたSF小説の表紙イラストに至るまで、展示物の範囲は多岐にわたっています。
その分、それぞれの分野については比較的あっさり目という印象がありました。

特撮作品は、大伴昌司氏の手によるウルトラ怪獣やサンダーバードのトレーシー島図解の草稿といった貴重な原稿が展示されています。
ゼットンの吐く『一兆度の火球』の初出となる雑誌記事の草稿が展示されていたのはなかなか面白いところでした。
ウルトラつながりで杉浦千里氏の作品も期待していたのですが、こちらの展示は残念ながらありませんでした。

邦訳SF小説の表紙イラストは真鍋博氏の描いた作品が多く展示されています。
特に目を引いたのはフィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』の原画でした。
紙に描かれたイラストながらホログラフィーのような立体感のある、実に素晴らしい作品です。
思わず絵葉書を買ってしまいましたが、原画に比べると立体感が感じられないのは残念なところでした…

世田谷文学館 公式:http://www.setabun.or.jp/
本展示は09/28まで開催されています。
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大浮世絵展@江戸東京博物館

2014/01/30 07:58
既に先週の事ですが、江戸東京博物館で開催されている大浮世絵展を見に行ってきました。
期間中は展示作品が入れ替わるらしく、未公開のものがいくつもあったのは残念でしたが、有名どころも多く十分に楽しめました。
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展示作品は浮世絵の黎明期から幕末、明治に至るまで時代ごとにまとめられ、発展の具合が分かりやすくなっています。
墨の単色のみで刷られた墨摺絵からいくつもの色を重ね合わせた錦絵まで、色遣いの点が一番分かりやすいところですが、構図などにも変化が見て取れました。
特に街の風景を描いた作品では屏風絵などでも描かれるような俯瞰図から、路地から大通りを眺めるような実際に人が目にしうる構図へと移り変わっています。

展示の後半では海外でも名高い葛飾北斎や歌川広重の作品が並んでいました。
これらの作品は版画技術の向上という事もあると思いますが、より写実的、躍動的に描かれ、素晴らしい作品と言わざるを得ません。

公式:http://ukiyo-e2014.com/
大浮世絵展は3/2(日)までです。
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タイトル 日 時
大野麥風展 「大日本魚類画集」と博物画にみる魚たち
大野麥風展 「大日本魚類画集」と博物画にみる魚たち 今日は平日休みだったので、東京ステーションギャラリーで公開されている大野麥風展へ行ってきました。 新宿の地下通路でポスターが貼られてから公開を待ち続けていましたが、なかなか良い機会がなく、8月上旬になってしまいました。 ...続きを見る

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2013/08/09 23:53
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「深海」-挑戦の歩みと驚異の生きものたち- 前々から駅の広告などで気になっていた国立科学博物館の特別展示へ行ってきました。 広告ではひたすらダイオウイカ、とにかくダイオウイカでしたが、実際には潜水艦や無人探査機のレプリカ展示や潜水の歴史などもパネルで展示されていました。 ...続きを見る

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2013/07/12 22:37
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出雲―聖地の至宝― 東京国立博物館140周年、古事記が完成して1300年、出雲大社の大遷宮の記念として、上野の国立博物館で出雲にまつわる遺物の特別展が行なわれています。 ...続きを見る

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2012/11/11 12:18
恐竜王国2012
恐竜王国2012 現在幕張メッセで開催している恐竜王国2012を見に行ってきました。 ティラノサウルスやトリケラトプスといった有名どころから、今年の春ごろに羽毛恐竜であると分かったばかりのユティランヌスまで、様々な恐竜の化石が展示されています。 ...続きを見る

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2012/08/07 21:49
名物刀剣 宝物の日本刀
最近Wikipediaで日本刀の記事を読んだので、ちょうど根津美術館で開催されていた日本刀の展覧会へ行ってきました。 ...続きを見る

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2011/09/11 09:40
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大哺乳類展@科博 現在国立科学博物館で開催している「大哺乳類展」へ行ってきました。 春頃から陸の哺乳類を中心に開催していましたが、7/10からは海の生物を対象にリニューアルされています。 ...続きを見る

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2010/07/18 21:58

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