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みんなの「生物の本」ブログ


『ドキュメント 謎の海底サメ王国』『ドキュメント 深海の超巨大イカを追え!』

2015/07/12 22:17
今回は本を2冊まとめてのご紹介です。
どちらもNHK深海プロジェクトで希少な生物を追い、撮影した人々のドキュメンタリーです。

まずは深海のサメでも特に珍しい「メガマウス」を撮影した『ドキュメント 謎の海底サメ王国』。
メガマウスにとどまらず、ミツクリザメやオンデンザメなど、滅多に目にすることのないサメを撮影しています。
深海というと外海のイメージが強くありますが、ミツクリザメは首都のお膝元、東京湾の深部に生息するなど、身近とはいえないまでも比較的近いエリアに生息しています。
クライマックスはメガマウスの捕食シーン。
メガマウスはクジラの様に大口を開けてプランクトンを捕食しますが、どうやら口の中に発光器官か、若しくは反射板のようなものが存在することが分かっています。
口絵でも語られていますが、プランクトンを集めるためという可能性が語られています。

続いては2013年に世界初となるダイオウイカの撮影に成功したスタッフを描く『ドキュメント 深海の超巨大イカを追え!』。
こちらはダイオウイカの撮影に向けての準備や苦労が細かに描かれています。
そのため、ダイオウイカ以外の生き物についてはあまり触れられていません。
ダイオウイカの映像は国立科学博物館の特別展でも目玉として大画面で放映されていました。
ダイオウイカについては以前からマッコウクジラの餌になっていることは分かっていましたが、この本ではマッコウクジラの口からはみ出すダイオウイカの触腕や皮膚に残された吸盤の跡など、明確な捕食関係が語られています。

テレビに公開される映像は非常に短い時間ながら、その撮影までに何年もの準備・検証を繰り返した人々の苦労を考えると頭の下がる思いです。
どちらの映像も海外で非常に高い評価を受け、ディスカバリーチャンネルなどで取り上げられたことから、いかに貴重であったかが伺えます。

書名:ドキュメント 謎の海底サメ王国
著者:NHKスペシャル深海プロジェクト取材班、坂元志歩
出版:光文社(2014/07)

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書名:ドキュメント 深海の超巨大イカを追え!
著者: NHKスペシャル深海プロジェクト取材班、坂元志歩
出版: 光文社(2013/07)

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『鼻行類 新しく発見された哺乳類の構造と生活』

2013/04/01 00:18
鼻行類――ハナアルキともナゾベームとも称されるこの哺乳類たちは非常に特徴的な生態を持ちながら一般にあまり知られることはありません。
というのも、鼻行類は南太平洋のハイアイアイ群島にのみ生息していた種であり、現在は僅かばかりの資料を残して生息地が海中に沈んでしまったため、現在は見ることのできない生物となっています。
そのタイミングが原書が発行される直前(1957年)であったというのは皮肉という他ありません。

鼻行類の形態は名前の通り特殊な形態に進化した鼻を歩行器として使うところから命名されていますが、実際には花に擬態するための形態に変わったもの、頭足類の触手のように進化したものなど、様々な種が存在します。
鼻以外はネズミに近い姿の種が多く見られますが、目単位で別種とされているので、恐らくはずっと昔に分化・ハイアイアイ群島でのみ生き残った種なのでしょう。

本書では鼻行類の記録のみならず、ハイアイアイ群島の人々の生活や風俗にも若干触れ、本書を書く上での参考文献なども記載されています。
まさに鼻行類、ハイアイアイ群島を調べる上での最良の手引書です。

書名:鼻行類 新しく発見された哺乳類の構造と生活
原題:BAU UND LEBEN DER RHINOGRADENTIA
著者:ハラルト・シュテンプケ(Harald Stumpke)
翻訳:日高敏隆 羽田節子
出版:平凡社(1999.5)

鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活 (平凡社ライブラリー)
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『新恐竜』

2007/09/24 22:36
一般的な生物学の本は様々なかたちで出回っていますが、『生物学を元にした仮想生物』の本はドゥーガル・ディクソン氏の本が筆頭に挙げられるでしょう。
著者の他の本としては、人間滅亡後の生物の進化を想定した『アフターマン』『フューチャー・イズ・ワイルド』や人間の進化形態を想定した『マンアフターマン』などがあります。

本書では、「もしも6500万年前に恐竜が絶滅しなかったら」という想定の元に描かれています。
恐竜と銘打ってはいますが、他にも翼竜や海生爬虫類、アンモナイトなどにも触れ、現在に生き残っていたらどの様な進化を遂げているかをイラストを交えて紹介しています。

勿論、「もしも」が前提となっている本ですので、想像で補われている部分が大半ですが、進化しうる形態としては色々と考えさせられる部分があります。
例えば、現実では巨大爬虫類の絶滅により哺乳類や鳥類が栄えましたが、本書の想定するパラレルワールドではその地位を未だに恐竜や翼竜が担っています。
その結果として、サルに似た恐竜やペンギンに似た翼竜が誕生することも十分にありえるでしょう。

ちなみに古生物の好きな方は、恐竜人間(ダイノサウロイド)という生き物を聞いたことがあるかもしれません。
もしも恐竜が進化し続けて知能を持ったら…というカナダの古生物学者の創造した生き物ですが、本書では人型の恐竜には触れていません。
進化の過程で、高度な知能が必ずしも必要ではなく、その様な状況が発生しなければ「人間」と呼びうる生物は発生しなかったのでしょうね。

書名:新恐竜
著者:ドゥーガル・ディクソン(Dougal Dixon)
監修:疋田努
訳者:土屋晶子
出版:ダイヤモンド社

閑話休題
この本と同じ「自然科学」のコーナーに何故長谷川裕一氏の『すごい科学で守ります』のシリーズが置かれていたのか教えてください…


新恐竜
ダイヤモンド社
ドゥーガル・ディクソン

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