銀の蔦 2株目

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zoom RSS 『華竜の宮』

<<   作成日時 : 2013/07/28 08:47   >>

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「人類の宴はもうすぐ終わる。最期の瞬間が訪れるとき、わたしたち人類に、穏やかに微笑みながら死ぬ資格があるのかどうか――それは誰にもわからないんだろうな」

<あらすじ>
ホットプルームによる海底隆起で多くの陸地が水没した25世紀。
人類は未曾有の危機を辛くも乗り越えた。
陸上民は僅かな土地と海上都市で高度な情報社会を維持し、海上民は〈魚舟〉と呼ばれる生物船を駆り生活する。
青澄誠司は日本の外交官として様々な組織と共存のため交渉を重ねてきたが、この星が近い将来再度もたらす過酷な試練は、彼の理念とあらゆる生命の運命を根底から脅かすーー
日本SF大賞受賞作、堂々文庫化。
(裏表紙あらすじより)

主人公は外交官の青澄ですが、海上民の頭目であるツキソメや海上民でありながら陸上政府配下の警備隊として海上強盗団(シガテラ)を討伐するタイフォンなど、様々な立場の視点から物語が語られていきます。
とりわけ青澄サイドのストーリーは彼本人ではなく彼と接続している人工知性体の一人称で進められているのが特徴的です。

やがて訪れる大異変はあまりの規模から一般の人々までは知らされてはいないものの、それでも上層部の思惑が一般の人々、陸上政府にすら属していない海上民達にまで影響を与えていきます。
一度の大異変によって辛くも生き延びた人類が、更なる大異変に向けて力を尽くす姿を描いています。

海に適応できるように遺伝的に操作された海上民や殆ど動かないままの生活に適応した袋人などが登場する世界は、ドゥーガル・ディクソン氏の『マン・アフター・マン』を彷彿とさせます。
近未来の海洋SFという点からは、最近まで放映していたアニメ『翠星のガルガンティア』にも多少影響を与えていたのではないかと思います。
どちらも主人公を補佐する人工知能が登場しますしね。

物語上で重要な要素となる魚舟と獣舟を題材とした『魚舟・獣舟』という短編集も発表されているので、こちらも折を見て読んでみたいところです。

書名:華竜の宮
著者:上田早夕里
出版:早川書房(単行本:2010.10、文庫:2012.11)

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早川書房
上田 早夕里


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